第37回近畿小児科学会

会長挨拶

第37回近畿小児科学会の開催にあたって

この度、第37回近畿小児科学会を開催させていただくにあたって一言、ご挨拶申し上げます。

近畿小児科学会は年に一度、近畿地区の小児科医が一堂に会して、小児医療や小児医学に関する最新の話題や知見について、情報交換を行う重要な場です。近畿地区の12の大学医学部の小児科学講座の教授が持ち回りで会長となって開催を担当してきました。私ども、関西医科大学小児科学講座が担当するのは、2013年の第26回以来、11年ぶりになります。

近年の本学会の開催状況は、長引くコロナ禍の影響で、2020年は中止、2021年と2022年は完全オンライン開催でした。しかし2023年は滋賀医大小児科の丸尾教授が久しぶりに大阪国際会議場で現地開催されました。そのお陰で多くの先生方と対面で旧交を温め、活発な情報交換をすることができました。2024年も場所を大阪国際交流センターに移して、現地開催(ただし日本専門医機構の専門医資格更新のための講習はできる限りライブ配信で準備中です)の予定です。

今回のテーマですが、小児科医にエールを送る意味で、「子どもたちのために頑張ろう!小児科医」としました。コロナ禍、特にオミクロン株になってからの小児患者の爆発的増加による小児医療の逼迫で心身ともに疲弊された小児科医の先生が多いかと思います。ポストコロナ時代を迎えた今こそ、子どもたちの心身の健康維持のために、子どものアドボケーター(代弁者)であり、サポーターである我々小児科医がまず活力を取り戻したいと思います。そこで全国各地で頑張っておられる小児科の先生にご講演をお願いする予定です。

近畿地区の小児科医の先生方と小児医療に関して情報交換・意見交換することが、私たちの明日への活力となり、ひいては子どもたちの未来のためになるものと確信しております。多くの先生方からの演題応募とご参加を心からお待ちしております。

2023年7月吉日

第37回近畿小児科学会 
会長  金子 一成 
(関西医科大学小児科学講座 教授)